大っっっ好きなゲームブランドInnocent Greyさんの第八作目、百合ゲー第二弾である『FLOWERS 夏篇』を発売日翌日には勢いでフルコンプしていましたので、つらつらと感想文なぞを書いてみました。
今回は完全にネタばれに配慮していない仕様なので、まだ途中の方やこれからやるよっていう方はご注意ください。
あと、全然文章まとまってなくてちょっと長いのもご注意下さい。

追記1あります。
追記2あります。


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期待して期待して待ちに待ち焦がれた『FLOWERS夏篇』、大変なギャルゲーでとてもおいしくプレイ致しました。←ぁ
現物を手にしたら仕事疲れなんて吹き飛んでしまって完徹で貫徹してしまったくらいには大変おいしかったです。

春篇からの流れを汲みつつのプロローグ、簡潔に春篇のあらましを説明しつつの進行でした。
なんつーか、蘇芳さんが相変わらず高嶺の花すぎる(実際はそうじゃないけど)感じに描かれているのがギャップ萌えですよね…(何
というか、蘇芳さんがナチュラルに「えりかさん」呼びしている事に、嬉しさもありつつ切なさも感じてしまうのはどうしてでしょうか。
えりか嬢は一貫して「馴れ馴れしくすんな」スタンスですけれども。
どこかで「蘇芳」って心の中ででも1回くらい呼んでくれるかなって期待があったのですが、やっぱりダメだったか(笑)
春の一件があるので、プレイしている側的にも、蘇芳さんが無理して笑ってるなぁ…とか感じちゃって切なくもありますね…。
えりか嬢も、蘇芳さんと2人でいると結構素直に話をしている感じで、プロローグからニヨニヨしてしまいました。

そして、今回のえりか嬢のお相手であるニューフェイスの考崎千鳥さん。いいですよねこーいうツンドラ…もとい、ツンデレ…大好き過ぎる。
自分の興味を惹くものしか目に入らず切り捨ててしまうのは自分もそうなのですごくわかる(笑)
えりか嬢と似ている、と作中ではさんざん言われていますが、個人的には立花とも似ていると思ったんですよね。立花ほど性善ではないですが。
クールだのなんだのっていうのは表向きなだけで、蓋を開ければとても優しい人柄ですし。
自身に厳しいのも程度による、というのがよくわかるキャラなのではないでしょうか。

初回はお約束ということで、思った選択肢でTRUEEND目指して突っ走りました。
が、初周じゃTRUEには届かないんですかねもしかして。1回目は恋人ENDでした。
途中途中で千鳥さんの歌を聴く選択肢が出なかったのですが、ポイントの問題だったのかな…。

本編は……なんつーか……要所要所で殺されかけたと申しますか……。
事前妄想からしてえりか嬢と千鳥さんと蘇芳さんが仲良かったらいいなぁとか散々喚いていましたけれども。
そこに譲葉先輩が混じっちゃったら、手が付けらんないですよね。
だってぼくの裏本命は譲葉先輩ですもの。春篇の感想でも述べましたが、ぼくは譲葉先輩とえりか嬢が殿堂なのです。
そんなふたりがいちゃついてたイベントあったじゃないですか…聖書の試験勉強してるトコ…。
あれさぁ…………興奮し過ぎて涎出ちゃったよね…←ぁ
春篇プレイ当初は、繋がりが希薄でそこまで踏み込んでなかったじゃないですか。
でも話す機会がどんどん増えていってサシで話す事も多くなってきまして。やっぱりアリだなって思いませんでした?
探り合いながら話をしているあの感じが個人的にすげーツボなんですけど!
料理部の体験入部の時のやりとりもすごく好きです。
譲葉先輩にかけた言葉、本人は世辞のつりもかもしんないけど、結構本音言ってた気もしましたし。
あとは、あれかな……ちょいちょい挟まる、えりか嬢からの蘇芳さんへの恋情に似た情。
気にしているけど、自分からは絶対に境界線を踏み越えないように留まっている姿が、もう、あかん。
春篇からずっと思っていた事が夏篇ではすべからく形になっていて、千鳥さんには大変申し訳ないのですが、夏篇は自分的にはえりか嬢と蘇芳さんが際立ってしまったわ。
うさぎ小屋前で蘇芳さんに「お前がアミティエなら佳かった」って言っちゃうのとか、それを受けた蘇芳さんの「お部屋が本だらけになってしまうわ」っていう返しとか、マジで最高なんですけど。
えりか嬢と蘇芳さんってこれだよね……踏み込みそうで踏み込まないこれだよね…!!
聖書の試験勉強の所の回想も、切ないモノがあります。
話の端にマユリの影を見てしまう蘇芳さんを前にしてえりか嬢が抱き締めてやりたいと思ってくれた事が嬉しかった。
僅かでも思わないはずがないとずっと考えていたので、思い違いだと無かったことにしても、本当に嬉しかったです。
譲葉先輩の「十八才未満には見せられない状況かな」っていうツッコミも大好きです。別にそうなってくれててもよかったのよ←
収穫祭の時の蘇芳さんを焚き付けるアレもね、思っていた事をえりか嬢が全て蘇芳さんに言ってくれたので、嬉しかったです。
蘇芳さんが素で笑えるきっかけだと信じていたので、余計に。
フックマン事件の時にえりか嬢が「勾坂のことを話してほしいと思った」と吐露した事も、嬉しかった。
境界線は越えてはいないけれど、越えないギリギリで線は踏んでいたなと思いました。
もしここで蘇芳さんが僅かでも手を伸ばしたなら、きっとその手を自分から掴みに行っていたんだろうな、とも、少し思いました。
蘇芳さんの言葉を「書痴仲間の言葉」ではなく「友人の言葉」として言う所とか、いいなって。
えりか嬢の中では、書痴仲間と友人は、きっと別ベクトルだと思うので。
……ここで自分から友人って認めたから、蘇芳さんが「えりかさん」って呼んでも咎めなかったのかな……。
大仰かもしれませんが、これらを本作で見られただけでも、夏篇やってよかったって心の底から思いました。
蘇芳さんが前を向いてくれる出来事があるんだろうなと思っていましたが、本当に、顔を上げてくれてよかった。
真面目じゃない所でのお気に入りは、みんなで秘密の湖へ行った時の、えりか嬢との「脱がせてくれ」なやりとりですかね。
サンプルボイス聞いた時、このセリフは対千鳥さんだとばかり思っていたんですが、まさか蘇芳さんに対してだったとは…滾りますよね…。
そこで「介助だから」と割り切って蘇芳さんが脱がせてくれてもよかったのに。
真っ赤になりながらえりか嬢の制服脱がすんですよ…される側のえりか嬢も、すおさんがあまりにも照れてるから伝染して恥ずかしがっちゃうんですよ…生唾ものにしかならない…。
これが大変悔やまれます。けど、いつも通りの蘇芳さんの反応でよかった(笑)
あと、湖での蘇芳さんにチョップ入れたりするとこと、朗読会のメンツを決めた後の聖堂へ向かう途中と、バレエ発表会の本格練習初日の採寸から帰って来た蘇芳さんの拗ねてるトコ。
ほんとにかわいい……すおさんかわいいよ…!!
千鳥さんは、ダントツで子うさぎ失踪事件の真相解明場面が一番好きです。
ただ自分だけを考えているんじゃない、自分だって血の通った人間なんだ、と告白する所がとてもいい。
そうやって素直に口に出来るのは真っ直ぐな証拠だと思うし、蘇芳さんの事を思って口を閉ざしていた優しさもいい。
千鳥さんの人となりを一番わかりやすく表現したイベントだったのではないかと思います。
目薬さしてあげるイベント。すっげーかわいい…。
パチパチしろって言われて手叩いちゃうとことかかわいすぎる。好き。
台本紛失事件の時、聖堂で蘇芳さんと話している所。
蘇芳さんに敵意向けてるあの感じがすごくいい。どうして自分が蘇芳さんに対してそういう感情抱いちゃうのかわかってないのがいい。
それに対して千鳥さんに「アミティエが大切でない人なんていない」と返す蘇芳さんが、微笑ましくもあり、けれど少し痛ましくもあって。
でも、前を向こうと歩き始めた蘇芳さんだから口に出来た言葉だったのかなって、思いました。
あとは、デレ期入った千鳥さんは概ねかわいい。
趣味は損益考えてうんたらかんたらと突っ込まれた時の「やめて」って言ってるアレがすごくかわいい。
なんというか、すおさんと同じで存在がかわいい。かわいいは正義!!

各ENDに関しては、色々と思う事がありすぎて…(笑)
まず、離別END。千鳥さんが立ち直って勝手に学園を去っちゃって蘇芳さんが負った痛みを理解してしまうENDですが。
千鳥さんを意識して自覚するタイミングが秀逸です。つまるところ、失った後に気付くというお約束ですが。
実はとても好きなENDだったりします。
そこにある当たり前がなくなるって、痛い、ですよね。
辛くもあり悲しくもあり苦しくもあり、喪失感も大きいのですが、それらよりもただひたすらに、痛い。
「真相を知ろうなんて思わない」と呟いたえりか嬢に、ぐっとくるものがありました。
色々とね……余計なトコを引っ張って来やがった……クソッタレ(笑)
次に、友達以上恋人未満END。夏篇のマストってこれだと思うのですがいかがでしょうか?←ぁ
家族っていう響きがいいですよね…。親愛がとても綺麗で。いいよね。
個人的に、すおさんとは仲間・親友であって欲しいですが、千鳥さんはその上の家族であって欲しいと思いました。
こういう絆は、本当にいいと思う。これもとても好きなENDのひとつです。
次に、TRUE&恋人END。夏篇メインルートのENDですね。
いやぁ、爽やかな結びでしたね。「爽やかに終わる」と公式が漏らしていましたが、正にその通りで。
甘さもありますが爽やかさの方が群を抜いている気がします。
千鳥さんのエロさはいやらしくないんですよね。すごくいい。好き。
あと、まさかのダリア先生END。
これは、あれか。佐倉の陰謀か。いや、イノグレの陰謀か。
全体を通してえりか嬢がダリア先生に甘えてるなぁという印象が強かったし、途中から千鳥さんがダリア先生を意識し始めた所で「あれ?」とは思っていたのですが。
個人的には、ダリア先生へ懺悔にも似た告白をするえりか嬢が、一番強く、一番儚げに思いました。ここのえりか嬢が夏篇全体を通して1、2を争うくらいとても好きです。
先生のファーストネームを呟いたシーンとか最高ですよね…うまく表現出来ないのがもどかしいのですが。

なんつーか、言いたい事があるんだけど、言葉にならない感じです。

夏編で最大の不満は、推理パートでした。
何、あのぬるさ。折角えりか嬢が探偵役なのに、何あれ。
頭使わなくても状況証拠を並べ替えるだけのパズルで、推理じゃないじゃないですか…。
春篇以上、もしくは同等のものを期待していただけに、とても肩透かしを食らった気持ちでした。
…まぁ、キャラの立ち位置を考えると、そうせざるを得なかったのかなとも感じたのですが。
もうちょっと…見せ方あったんじゃないかなぁ……まぁ、難しいっていう意見が結構入ったみたいなので、仕方ないのかもしれないんですが。
……あれくらいじゃないと楽しくないじゃん、謎解きミステリーなのに。そこだけがものすごく不満です。はい。
推理、といえば。
蘇芳さんが碧身のフックマンを模したのには思わずニヤリとしてしまいました。
美術室でマユリの絵を千鳥さんが見つけた時点で、これをマユリ失踪の謎を追っていた蘇芳さんが放っておくかな、とは思ったのですが。
ほら、『FLOWERS』シリーズでのスーパー探偵だから。やれば出来る子だもんね、すおさん。

曲はね、相変わらずまにょさんが良い曲書いて下さるので、何も言うことがないのです…。
今回のメインがアコーディオンでさぁ……いつまで聴いてても厭きないですよね。
読書のお供に最良な気がします。
早くOPED共にカラオケ入らないかなー。「chaleur」が歌いたい。

総じて。

夏篇最高である。

この一言に尽きます。

待ってて良かった!!
期待に最高に応えてくれたよ!!
さすがイノグレ!! これだから大好きだよ!!
次の秋篇、本気で期待しちゃうからね!!!!

っていうか、本でやろうとしたこと、公式が全部やってくれたんですけど、どうしようか(何

 

以下、いちユーザーの妄想を乱雑に書き殴っているのでご注意。

 

今回、譲葉先輩がたくさん出てきてめちゃくちゃ嬉しかったのですが。
いくら神出鬼没だからって、ちょっと勘ぐりたくなる程度には出てきたように思います。
得も言えぬもやもやがあったのですが、EXTRAシナリオを読んで、あぁ…、と思いました。
なんかさ、あの神出鬼没具合、まるでえりか嬢や蘇芳さんの周りをかぎ回っているように見えたんですよね…。
ダリア先生を襲ったとされるフックマンとは違う、別のフックマン(つまり、美術室にいた人物)の可能性を、自分は譲葉先輩に見ました。
えりか嬢が見つけた森の中の懐中電灯の明かりが譲葉先輩の言うように肝試しに来た上級生であるのはいいのですが、それ自体が虚言とも取れますし。
結構一人で出歩いている、ってのがな……きな臭い。
先生の件は、フックマンを隠れ蓑にして、美術室である物――つまり、蘇芳さんが持ち出したマユリの絵を、持ち出されたと知らず学園側の誰かが探していた、のではないかなぁというアレ。
その件に先生も一枚どころか二枚も三枚も噛んでますよね…だって、えりか嬢に突きつけられた「人倫に悖ることではない」事を、事実学園側は隠しているのでしょうから。
春編をやった直後くらいに、冗談で「アングレカムって表向きはカトリックのミッションスクールだけど、実は精神病院の隔離施設だったりしてなー」とか話をした事があるのですが、そんなのかわいいレベルなんじゃないかって思い始めました(笑)
これが18禁作品なら、実は校舎に地下施設があって、そこで飼われていたり既に人ではなくなっていたりとか安易な想像が出来るのですが。
そうじゃないだろうな…。でも、ヨゼフ座が地下にあるって、何かの示唆なのかなとも考えてしまいます。
千鳥さんが見たという人影というのも気になりますし……バレエ発表会にもいたのかなって。
ひとつは学園の人間として、実はもう一つはマユリだった、とかもしれっとやっちゃうのがイノグレ←コラ
蘇芳さんがシナリオ書いたからどうしても観たかった、とか、ありそう。
でもこの場合って、マユリは意思がどうであれ学園側の立場に立ったって事になりますけれども。

秋で金銀と沙沙貴が動くのって、学園側と何も知らない生徒側、とも取れるんですよね。
春で蘇芳さん、夏でえりか嬢をピンでやったのは、それぞれがブレインとしてどういった思考の元で解を導き出すのかを見せる事に重きを置いているように感じました。
道理は関係なくただひたすら真実を暴く蘇芳さんと、事が上手く回れば真実を曲げる事も厭わないえりか嬢のキャラ性を知らしめるための、起と承。
この頭脳を、どちらがどう使うのかはわかりませんが。。。個人的には、金銀が主に蘇芳さん、沙沙貴が主にえりか嬢かな、と。
「主に」と書いたのは、場面によっては頼る側が変わりそうだし、蘇芳さんやえりか嬢のシングルプレイも多々ありそうかなと。
夏で蘇芳さんが真実に近づいているので、学園側がどう動くのかな、とは思うのですが。。。「日常」の中では、譲葉先輩も普通に先輩するだろうし、蘇芳さんも表に出さないだろうし。
けれど、扱いやすさでいえばえりか嬢の方が都合が良さそうでもあるんですよね…。
秋はこの辺の思惑の交差が楽しみですね。ニカイアの会に踏み入れるわけですし。
そろそろ本腰入れてイノグレ的ミステリーやろうよ……夏篇はここ期待したのにさ……次はホントに期待してっからさ…。
そういう目で見ると、夏篇って、箸休め的な爽やか路線なんですよね。これから起こる嵐の前の静けさというか。意図された爽やかさというか。隠れ蓑的な。
しかし、起承転結の「承」には十分なっているし、終わりがあれだったので、次への布石としては良いと思いました。
えりか嬢な……千鳥さんを餌にされて足元掬われたりすんなよ…って思う(笑)
本当に肝心な所でUKATSUをやらかすお人なので、そこが心配ですね。
譲葉先輩もね、どちら側でもいいんですがね。先輩にはFateの青槍のような立ち回りしてほしいなぁ。えりか嬢は赤弓で。
ともあれ、秋はミステリーを期待しちゃいますよ。えぇ。