No.3211

不意に手を取られ、それとは違う柔らかな温もりを感じる。
 刹那の間押し当てられていた彼女の唇が、いつもの様な笑みを含んだ穏やかな声色ではなく。
「……白羽」
 今にも泣き出してしまいそうな儚い音で、私の名を紡いだ。

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#FLOWERS

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